小学生の夏休みは、約40日間という長期休みの中で「学校では得られない体験」を積めるまたとないチャンスです。とはいえ、「結局ゲームばかり」「やることがなくて暇」「気付いたら最終週」になりがちなのも事実。本記事では、小学生の夏休みにすることを学年別(低・中・高)× 体験カテゴリ別(家・外・学習・特別)でチェックリスト化しました。お子さまの発達段階に合う体験を選び、計画的に夏休みを充実させる参考にしてください。
学年別「すること」を考えるポイント
低学年・中学年・高学年では、できることや興味の方向性が大きく変わります。「上の子と下の子に同じ内容を提案してもうまくいかない」と感じるのは自然なことで、発達段階に合わせた体験設計が重要です。
学年別の特徴と「すること」選びの軸
学年ごとの大まかな目安を整理しました。あくまで参考であり、お子さまの個性に合わせて調整してください。
| 学年 | 発達の特徴 | 体験選びの軸 |
|---|---|---|
| 低学年(1-2年) | 五感重視、親と一緒が安心 | 「初めて」を増やす |
| 中学年(3-4年) | 友達との行動、興味の広がり | 「やってみたい」を試す |
| 高学年(5-6年) | 自立、深掘り、思考力 | 「自分で決めて挑戦」 |
計画づくりの3ステップ
- やりたいことを書き出す:本人と一緒に最低10個リストアップ
- カテゴリ別に分類:家/外/学習/特別の4つで偏りを確認
- カレンダーに配置:宿題・帰省・習い事と並行で計画
「全部やらせよう」と詰め込みすぎないことが、夏休みを楽しく終えるコツです。過ごし方の全体像は、小学生の夏休みの過ごし方もあわせて参考にしてください。
低学年(1-2年)のおすすめ体験リスト
低学年は「初めて」を増やす時期。少しの刺激でも大きな喜びになり、家族との時間が記憶に残りやすい学年です。安全面と親のサポートを前提に、五感を使う体験を中心に組みましょう。

家でできる体験チェックリスト
- [ ] 水風船・水鉄砲でベランダ遊び
- [ ] ひらがな・カタカナの絵日記を毎日1ページ
- [ ] 料理デビュー(おにぎり・サラダ・トースト)
- [ ] 牛乳パックや空き箱で工作
- [ ] 朝顔やミニトマトの観察
- [ ] 絵本の音読を録音して家族に発表
- [ ] パズル・迷路ドリル
- [ ] ぬり絵やお絵かき帳の完成
- [ ] 寝る前の読み聞かせを毎日続ける
外でできる体験チェックリスト
- [ ] 近所のお散歩で「夏みつけ」(セミ・ひまわり・入道雲)
- [ ] 公園で虫取り・どんぐり拾い
- [ ] 図書館で「夏のおすすめ本」を借りる
- [ ] スーパーへのお買い物デビュー(メモを見ながら)
- [ ] 児童館・市民プールに行く
- [ ] 花火大会・盆踊りに参加
- [ ] 海・川・湖で水遊び(必ず大人と)
学習・特別体験チェックリスト
- [ ] 夏休みドリル毎日1ページ
- [ ] 動物園・水族館で「好きな生き物カード」作り
- [ ] 祖父母の家にお泊まり
- [ ] 寝るまでに歯磨き・片付けを自分で
具体的な工作アイデアは夏休みの工作アイデアが参考になります。
中学年(3-4年)のおすすめ体験リスト
中学年は「やってみたい」が爆発する時期。友達同士で行動する範囲も広がり、好奇心を満たす体験が学習意欲につながります。挑戦と達成感をセットで設計するのがポイントです。

家でできる体験チェックリスト
- [ ] 簡単な実験(10円玉ピカピカ・スライム・氷の溶け方)
- [ ] レシピを見て一品作る(カレー・卵焼き)
- [ ] 読書感想文の課題図書を読む
- [ ] タイピング練習(毎日10分)
- [ ] 家のお手伝い当番制(洗濯物たたみ・お風呂掃除)
- [ ] 観察日記(植物・雲・月)
- [ ] プログラミング体験アプリ
- [ ] 家族で映画鑑賞会
外でできる体験チェックリスト
- [ ] 自転車で少し遠くの公園まで遠征
- [ ] 友達と図書館・児童館に行く
- [ ] バッタ・トンボなどの昆虫採集と観察
- [ ] 釣り体験(管理釣り場・堤防)
- [ ] 山登り・川遊び・キャンプ
- [ ] 地域のお祭りで友達と屋台巡り
- [ ] 公共交通機関で家族と日帰り旅行
学習・特別体験チェックリスト
- [ ] 自由研究テーマを自分で決める
- [ ] 工場見学・社会科見学に行く
- [ ] 博物館・科学館で特別展を体験
- [ ] 親戚の家に1人でお泊まり
- [ ] 短期スイミング・サッカー教室
- [ ] 英語のサマースクール体験
イベント情報は小学生向け夏休みイベント、研究テーマは自由研究テーマ一覧もあわせて確認してみてください。
高学年(5-6年)のおすすめ体験リスト
高学年は「自分で決めて挑戦」する時期。中学進学を見据えた学習計画と、社会へのまなざしを広げる体験を組み合わせ、本人主体の夏休みを応援しましょう。

家でできる体験チェックリスト
- [ ] 1日のタイムスケジュールを自分で作る
- [ ] 料理を週1で担当(買い物から)
- [ ] 読書感想文を本格的に執筆
- [ ] 復習+先取り学習の計画書を作る
- [ ] プログラミング(Scratch・micro:bit など)
- [ ] 動画編集や写真整理に挑戦
- [ ] 家計のお手伝い(家計簿の入力など)
外でできる体験チェックリスト
- [ ] 友達同士で電車に乗ってお出かけ
- [ ] サイクリングで隣町まで遠征
- [ ] ボランティア活動(地域清掃・募金)
- [ ] 一人で図書館で調べ学習
- [ ] スポーツ大会・コンクールに出場
- [ ] 部活動・クラブの夏合宿
- [ ] 海外文化に触れるイベント参加
学習・特別体験チェックリスト
- [ ] 中学準備の英単語・計算ドリル
- [ ] オープンスクールや塾の夏期講習体験
- [ ] 職業体験施設で「働く」を学ぶ
- [ ] 一人旅・ホームステイ・サマーキャンプ
- [ ] SDGsをテーマにした自由研究
- [ ] 家族会議で「将来の夢」をプレゼン
「暇すぎる」と感じやすい高学年には、小学生の夏休みが暇すぎるも解決のヒントになります。
全学年共通でやっておきたい体験
学年が違っても、小学生のうちにぜひ経験しておきたい「定番の夏体験」があります。家族のかたちや地域に合わせて取り入れてみてください。
季節を感じる体験
- [ ] 花火・線香花火を家族でする
- [ ] スイカ・かき氷・そうめんを味わう
- [ ] 朝顔・ひまわりを観察する
- [ ] セミの鳴き声を録音/抜け殻を集める
- [ ] 夕涼みや星空観察をする
- [ ] お盆のお墓参りや帰省
家族との思い出体験
- [ ] 家族写真を撮る日を作る
- [ ] みんなで1冊「夏休みアルバム」を作成
- [ ] 1日「子どもがリーダー」の日を設定
- [ ] 普段話さないテーマで家族会議
- [ ] 兄弟姉妹だけでお留守番ミッション
振り返り体験
- [ ] 8月末に「やったことリスト」をチェック
- [ ] 印象に残った体験ベスト3を発表
- [ ] 9月以降に活かしたいことを書き出す
「やりたいことが多すぎて選べない」場合は、夏休みにしたいことリストも併せて検討すると整理しやすくなります。
家でできる体験/外でできる体験の分け方
体験を「家/外」で分けて考えると、天候・予算・体力に応じて柔軟に組み替えやすくなります。猛暑日や雨の日のプランBとしても活用できます。

家/外の体験を組み合わせる目安
| 分類 | 主な体験 | 向いている日 |
|---|---|---|
| 家でできる | 工作・実験・読書・料理 | 猛暑日・雨の日 |
| 外でできる | 公園・水遊び・お出かけ | 天気のよい午前中 |
| 学習系 | ドリル・自由研究 | 涼しい時間帯 |
| 特別体験 | 旅行・キャンプ・合宿 | 連休・週末 |
1日のモデルスケジュール例
- 朝(涼しい時間):宿題・ドリル
- 午前:外遊び・お出かけ
- 昼食後:休憩・読書
- 午後:工作・自由研究
- 夕方:家のお手伝い・夕食準備
- 夜:家族時間・読み聞かせ
詳しい時間配分は小学生の夏休み過ごし方ガイド、体験全般のアイデアは夏休みにすること一覧も参考になります。
安全のために確認したいこと
- 熱中症対策(水分・帽子・休憩)
- 一人行動のルール(連絡手段・帰宅時間)
- 水辺での大人同伴の徹底
- 留守番のときの戸締まり・来客対応
「すること」を増やす前に、安全のチェックリストを家族で共有しておきましょう。
よくある質問
Q. 学年が違う兄弟姉妹で「すること」を共通化できますか?
A. 家族イベントや家のお手伝いなどは共通化しやすく、自由研究・読書・お出かけ先などは学年別に難易度や役割を変えると両立しやすくなります。
Q. 「すること」が多すぎて全部できないときは?
A. 全部やる必要はありません。優先順位を「絶対やりたい3つ」「できればやりたい5つ」に絞り、残りは予備リストにすると満足度が下がりません。
Q. ゲームや動画もリストに入れていいですか?
A. 「禁止」より「時間や場所を決めて楽しむ体験」として位置づけるのがおすすめです。家族で時間ルールを話し合うこと自体が大切な体験になります。
Q. 体験させたいけど共働きで時間が取れません
A. 平日は「家でできるチェックリスト」中心に進め、週末や夏季休暇に「外・特別体験」をまとめて行うと負担が分散します。学童・サマースクールの活用も有効です。
Q. 子どもが「することがない」と言うときは?
A. リストを見せて選ばせるのが最短ルートです。本記事のチェックリストを印刷し、毎朝1〜2個選ぶ運用にすると主体性も育ちます。
小学生の夏休みは、「学年に合った体験」を「家・外・学習・特別」の4カテゴリで偏りなく組むことで、ぐっと充実度が変わります。本記事のチェックリストを目印に、お子さま自身が選び・挑戦し・振り返る夏休みを楽しんでください。